2008年6月17日 (火)

膝痛の元凶がコンドロイチンとは!

膝の痛い中高年の方で、コンドロイチン硫酸やヒアルロン酸あるいはグルコサミン(いずれも酸性ムコ多糖類です、糖とタンパク質の複合体と考えればいいでしょう)などをサプリメントとして摂っている方は少なくないと思います。
 つい最近来院された患者さんのあばあちゃんは、左の膝が数年前に痛くなって以来ずっと摂り続けていましたが、今回は、右膝が突然痛くなり、来院されました。通常、膝の痛みは2-3回治療すると、少なくとも少しは改善するのに、なかなか改善しません。そこで、精神的な影響、栄養学的な影響なども調べることにし、その結果コンドロイチン硫酸に悪化要因があることをつきとめたわけです。つきとめる方法は、キネシオロジーを基にした未科学的手法(不思議な方法ですが、非科学的とは思っていませんので、今は科学的に証明できないという意味で未科学的方法としています。)を使いました。そこでコンドロイチン硫酸のサプリメントをやめてもらったらなんと次の日には、痛みが激減しました。
 からだに摂るものは、ある人によくても、ある人にには悪いということはいくらでもあります。栄養学では、豆腐はいい、牛乳はいい、野菜はいいなどと画一的に教えていますが、そういうものでもありません。世の中の常識、流行、権威(権威といっても、栄養学者であったり、医師であったり、医学部教授であったり、テレビ番組であったりとさまざまですが)が勧めるものがいいとは限らないということです。膝の悪い人で、ずっとこの手のものを飲んでいる方は、ちょっとやめてみるのもいいかもしれません。

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顔面痙攣、まぶたのひくひく

顔の痙攣も、まぶたのひくひくも私の症状です。基本的には健康な私ですが、やはり弱点はあって、時に、左頬の痙攣(顔面痙攣と医学的には分類されます)が2〜3年前より出現することがありました。顔面痙攣は、顔面神経が脳(橋とよばれる脳幹)から出ていくところで、血管(後下小脳動脈、前下小脳動脈など)などに圧迫されて生じるとされています。動脈硬化にともなって血管が蛇行し、顔面神経を圧迫するわけです。命に別状があるわけではないとはいえ、不快ですし、健康を指導する立場の人間として、動脈硬化はいただけません。そこで、血管による圧迫であれば、血圧を下げれば、症状は治まると考え、献血をすることにしました。まずは、自分の顔面痙攣が本当に血管圧迫によるものかを検証するためです。献血をすることで血漿量を減らして(有効血流量つまり循環している血流量)血圧を下げることで、改善できるかを試してみることにしたわけです。その結果は予想どおり、ぴたりと顔面痙攣が止まったわけです。このときの思いは、腫瘍ではなくてほっとしたと同時に、脳の動脈硬化はまずいという思いでした。そこで、次に、なにが、自分の顔面痙攣を誘発しているかを調べることにしました。なにをしたときに顔面痙攣が強くなるかを観察したわけです。なんとコーヒーでした。私は、コーヒー大好きで、10歳の頃からコーヒーを一日に何杯も飲み続けてきましたので、ついにコーヒーアレルギーになってしまったようです。コーヒーを飲むと咳と顔面痙攣が起きるからだになってしまったので、今は完全にコーヒーをやめました。咳のときは、完全にはやめられませんでしたが、さすがに脳血管にトラブルが生じるようになるとやめざるおえません。
 大好きなものが、健康の害になっていることは結構あります。医療者や健康指導者は、常に留意しておかなくてはいけないことのようです。もちろん、コーヒーをやめただけでは、動脈硬化は解消できませんから、食事のコントロールとウォーキングも必須ですが。

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2008年3月31日 (月)

柔中の剛 アジャストの秘訣

  カイロプラクティックの特徴的手技の一つに、高速の関節調整があります。これは、カイロプラクティック界においては通常、スラスト(thrust)と呼ばれているものであり、マニュアルメディスン(徒手医学)においては高速低振幅テクニックとも呼ばれていますが、これを行う際の一つのコツを今日は、紹介しておきます。
   一言で言えば、「患者と柔らかく接触し、スラストの瞬間だけからだを剛体にする」ということです。スラストを行うためのセットアップの手順、力の方向などは、教科書に記載されていますが、最も大切なスラストの瞬間のからだの使い方については、どの本にも書かれていないように思います。
  施術者は最後の瞬間までは、呼吸をとめずにゆっくりと呼吸をすることで、自分も相手もリラックスします。そして、相手の呼吸の変化の瞬間(呼気から吸気の変わり目あるいは吸気から呼気の変わり目)に、瞬間的に、からだを引き締め剛体として、調整部位に高速(ただし深さはコントロールされた)のインパクトを与えます。つまり無用な力を抜いてからだの中心(おなか)で患者の姿位を保持し、スラストの瞬間だけ、からだの中心からの力を手に伝達させるためにからだを剛体にするということです。歌舞伎の「見栄を切る」動作など、瞬間的な動きをする芸事やスポーツにも通じる原理だと私は思っています。
  柔のみでは、必要な力が伝わらず、剛のみでは、余計な影響を与え、剛から柔では、無意味な作業となります。柔から発せられる剛がもっとも効率良く力を伝えることができるということです。
 人生も柔中に剛ありとなりたいと思う私です。

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2008年3月18日 (火)

落語家はすごい!

人から聞いた話ですが、立川志の輔の落語に、こんな小話ものがあるそうです。要旨はこんな感じです。
患者「先生、左足が痛いのですが」
医師「レントゲンを撮ってみましょう」
医師「骨折も癌もばい菌も入っていないから大丈夫です。 歳のせいでしょう。」
患者「そんなはずあるわけありません、右足も同じ歳ですから」
すばらしい洞察力です、うなってしまいます。
 よく病院で、「歳だからしょうがないね」 とお医者さんに言われている方で、片側だけ痛い方はこの小話に感心してください。

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2008年3月17日 (月)

久しぶりです

ここしばらく、ブログもコラムもさぼってましたが、一昨日、母校である日本カイロプラクティックカレッジの卒業式&謝恩会&閉校を惜しむ会に出席して、思うところがあったので久々に書きます。これは、このブログを見ているかもしれない教え子や後輩達へのメッセージです。

   カイロプラクターというカイロプラクティックのプロフェッショナルは、自分の専門において、たゆまぬ努力をするのは、当然であり、一般人でもできるような安易なハウツーを、色々覚えてその数が増えたことで、自分が進歩したなどと思ってはいけません。世の中には、様々な健康法も治療法がありますが、それを覚えるための遍歴をすることは、結局は遠回りになります。

  とにかく最初は、触診をすることです。触診とは、カイロプラクターにとって最も重要な情報収集法であり、最も大切な検査法です。 私がここで言っている触診とは、背骨のどこがどういう方向にずれている、動かないとかを判断をするための触診に限局した話ではありません。関節を動かし、また組織に触り・押し・すべらし・ずらしながら触診していくなかで皮膚を介して表層から深部までの質感を感じ、組織になにが起きているのかを感じ・考え、深部にある組織・器官の形態を思い浮かべ、深部にある器官に異常があるとすれば、その器官の働きを考え、その器官に異常がある場合に生じる症状を思い出し、そのような症状の生じる機序を考えるという一連の感じて思考する作業全般をさしています。そしてこの作業の中で明らかになった、技術的未熟さ、あるいは知識不足を認識し、その部分をごまかさずに修正する作業を延々と続けることが、プロフェッショナルの本道です。そのために、カイロプラクティックカレッジでは、解剖学、生理学、病理学、内科学などを学んだのです。この作業をしなければ、ただの知識であり、やがて忘れていくでしょうし、そのうちただのbone adjusterになっていくでしょう。
 
   最近、このブログでは、EFTとか気内臓療法とかさまざまなカイロプラクティックと異なる治療法や不思議な現象などを紹介したため、誤解が生じている可能性を危惧してあえて、このような文を書いています。かつて講師であった私が、色々なことをしているのを見聞きして、はじめからそういうものに手を出すひとがいるとしたら大きな誤りですし、その誤りを作り出すきっかけに私がなっているとしたら、修正する必要があると感じて書いています。地道な努力の必要な訓練を避けて、御手軽なハウツーを身につけることに時間を費やすことは、結局はプロフェッショナルにはなれない道です。安易なハウツーで変えられるほど、ヒトは安っぽい存在ではありません。カイロプラクターならまずはカイロプラクティックの真髄を極めようとするのが本道です、それは感性と知性を統合した触診能力が基本になくてはいけません。そしてそのような訓練をしたプロの行為は、同じ名称の治療法をしても深さが違ってくることになります。その深さは、触診の訓練なしにはけっして到達できません。
 以上は、あくまでの、教え子達へのメッセージでした。けっしてその他のカイロプラクターやその他の治療法をする方々へ、なんらかの批判の思いがあって書いたことではないことをお断りしておきます。

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2008年2月28日 (木)

プラス思考とEFT

   今日もプラス思考についての話です。プラス思考になるためには、プラスの考え方をすりこめばいいと、そのために積極的な言葉による断言(アファメーション  affirmation)を使った暗示が、よく利用されるわけですが、それだけでは、なかなかうまくいかないのが現実であるという話は、前回もしましたが、発想をプラスに変えるにはプラスをどんどん注入するのではなく、マイナスを減らすということでプラスにすることもできるわけです。それをしているのが、TFT(thought field therapy 思考場療法)であり、その流れを汲むEFT(emotional freedom technique 感情解放テクニック)といえるでしょう。ネガティブな感情、発想を東洋医学でいうところのつぼを軽く叩くことで、身体場からたたき出す方法です。これは、有効かつ簡単な方法なので興味のある方は「EFT-Japan」というサイトを検索して、そこから無料マニュアルをダウンロードしてトライしてみるといいと思います。
 私も患者さんのネガティブな感情、ストレス、トラウマの除去に使っていますが、効果的です、もちろんある程度の習熟は必要ですが。
  私自身も、EFTの考え方を深めるために、2月17日には、EFT-Japanの主催するセミナーに参加してきましたが、もともと同系等というよりその源流にあたるキネシオロジー系の勉強を、昨年一年間していたので、特に苦労することもなく理解することができました。
 今は、マイナスの思考を除去し、そのエネルギー量を減らさずにプラスに変容させ、身体場に再注入するのが、理想のプラス思考獲得法だと思っていますので、EFTを含むキネシオロジー系の手法と感情の変容手法を含むタオの方法論をうまく統合した方法を構築中です。マイナス思考をプラス思考に変えることで、私自信も私の回りの人(家族、友人、患者さん)も限界を突破できればと思うこの頃です。

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2008年2月27日 (水)

小周天とプラス思考

   マイナス思考やネガティブ発想をプラス思考、ポジティブ発想に変えようということが、いろいろな所でいわれ、書かれいますが、おそらくほとんどの人が成功していないでしょう、それは、身体場(生命エネルギー場)を無視して、いくらお題目を唱えても、潜在意識まではなかなか変えられないからでしょう、表面をいくら白粉でごまかしても、すぐにはげ落ちてしますということです。   身体場を変えるための叡智は、古くから東洋の修行法には伝わっていて、それらの一つであり、基本かつ最重要な小周天という気功法(瞑想法)のワークショップに参加してきました。2月16日の土曜の夜のことです。タオ禅代表の大内先生が指導する小宇宙瞑想と題した、主として小周天という気功法のワークショップでしたが、一昨年も小周天のワークショップに参加していますし、その後もトレーニングをしていましたから、復習と再確認を目的として楽しんできました。大内先生は、常識と知性のある方なので、気功の指導者といってもあやしげなところがなく、誰が参加しても安心です、ぜひお勧めします。とかく、気功家は、超能力バスター大槻教授の餌食になりそうな、知性と常識が不足しているように見受けられる人が多いなかで、良質の普通さをもっている貴重な方ではないかと評価しています。   小周天は、ヒトのエネルギーラインのなかでもっとも重要な任脈・督脈というからだの前面と後面を通るルートのエネルギーを十分に流れるようにすることを目的とするものですから、身体場を調整する上でもっとも大切な訓練法であるともいえます。 私が身体場という概念から、ヒトの心身の健康を診、調整し、訓練法をアドバイスするのは、心の問題を、こころだけの問題としてとらえる従来の心理療法が、必ずしもうまくいっていないこと、武術などの東洋的な訓練をしていわゆる肚の出来た人に、心配性や鬱などが存在しにくいことを見聞きしているからでもあります。心も肉体も同時に、身体を通して調整し、修練することの有効性を感じているからです。現代日本は強いストレス社会の割には、日本人そのものは、甘ちゃんの鍛錬不足の人が多いですから、身体を通して、心とからだを同時に修練していくことは、非常に価値のあることだと思っています。この過程によってのみ、本物のプラス思考、ポジティブ発想がつくられていくだろうと思うわけです。

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2008年2月18日 (月)

妊娠しました!

といっても私ではありません。私ができるのは精々、想像妊娠だけですから。
  去年の9月から今年の年明けまで不妊治療していた患者さんが、一昨日妊娠2か月(目?)の超音波画像を持参して妊娠の報告をして下さいました。この方は病院で、人工授精の治療を一年間続けていてうまくいかなかった方でしたが、どうやら自然妊娠したようです(他の患者さんを診ていた時だったので、詳しく経過を確認できなかったので、どうやらです)。思わず、握手と拍手をしてしまいました、こういう報告は素直にうれしいものですし、この仕事をしていてよかったと思わせられる瞬間でもあります。
 私も、「自分が思っているより自分は善人で、純粋かもしれない」と思わせてくれる出来事に感謝です。
 長い間、子供を授からなかった方が、子供を授かり、出産し、子育てをするわけですから、きっとすばらしいお母さんになってくれるのではないかと思っています。すくすくと心身ともに健康に育つことを願わずにはいられません。
 
 

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2008年2月 8日 (金)

繊細な脊椎運動を獲得するための講座1

  前回の続きとしての各論です。
 すべての人の脊椎はバネのように3次元的に彎曲しているので、捻れの支点、側屈の支点は左右同じ所にありませんが、支点の部位のみで大きく曲げられる傾向がでます。そういうことを続けていると、その支点で力学的不連続、つまり運動(エネルギー)の非伝達が生じることになります。

  まず、この不連続点を修正するのが、高度な身体操作を行うための前提になります。修正法は色々ありますが、側屈運動の改善が柱になります。回旋運動で、不連続を解消することは、かなり難しいのでお勧めしません。
手順1:座位で、側屈して曲がりにくいところを見つける。見つけたら今度は回旋運動で同じ部位が捻りにくいかを感じる。
手順2:右側屈で側屈側につまりを感じ、右回旋で制限を感じた場合は、制限を感じる部位を支点に右側屈したまま、十数秒間脱力します。(左の場合はその逆です)
手順3:側屈運動と回旋運動を再び行い、改善したかどうか比較します。
手順4:改善した場合、この体操を修正体操としてしばらく続けます。左右差が極端でなくなればOKです。
 側屈と回旋が反対方向で異常をだした場合は、支点を意識できていない、つまり側屈と回旋での支点が違う部位なっている可能性が大です。もう一度トライしてよくわからなければ、専門家にゆだねるしかないでしょう。

以上の訓練法は、スポーツ選手あるいは愛好家で脊椎にある程度柔軟性があり、大きな痛み・故障を持っていない人を対象にしています。脊椎に癒着が起きている方々の運動制限は、また別の視点が必要です。

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2008年2月 7日 (木)

捻らないためには回転することです!

古武術の身体操作が、介護やスポーツの分野で注目を浴びていますが、そのような解説(書)のなかでよく使われるキーワードに、捻らない、うねらない、軸(センター)をつくる、ゆるむなどがあります。その手のキーワードは、どう理解するかによって諸刃の剣となりえます。一時、脚光を浴びた選手達が、古武術系身体操作を取り入れることで輝きを失いつつあるのを目にすることすらあります。

 そういうことが起きる背景には、バイオメカニクスの理解の不足に起因する部分があると私は思っています。素早い動きのなかで体を捻らないためには、脊椎を繊細かつ自在に無意識レベルで捻れなければ不可能です。人はわずかに重心を移動させるだけでも、繊細に脊椎を捻り、たわませなければ、無駄なゆれが生じ、からだ全体としては不要な捻れ、たわみ、うねりを生じさせてしまいます。

つまりからだ全体として安定させるためには、脊椎個々としては、精緻な絶えまなき動きが要求されることになるのです。まさに動物はヒトも含めてですが、動的平衡系なのです。けっして静的平衡系(建物のような)ではないということです。動的平衡系は「こま」あるいはジャイロのように回転していて始めてバランスがとれるシステムのことをいいます。したがってヒトの軸は回転していることになります。軸が回転しているからこそ安定し、うねらないし、ゆるむ(無駄な力が入らない)ことができるわけです。回転スピードの落ちた「こま」は、不安定になり、ぶれることになりますが、ヒトがそういう状況になれば力み、ねじれ、うねることでなんとか転ばぬようにするわけです。

以上、本当の意味で捻らないためには、もっとも合理的な非物質(意識の)軸を形成し、その周りを自在かつ繊細に回転するからだを創ったときに可能になるのです。

ダイナミックなからだの使い方と雑な身体操作を厳密に分ける必要があると強調しておきます。固定と安定は違います。安定はダイナミックを内包しているものです。

捻らない身体操作は徹底した捻り運動の訓練の上に形成されるべきものです。軸は固定された芯棒ではなく、竜巻の中心に存在する真空のような概念的存在であると認識すべきです。

あたら才能あるアスリートが、迷い道に入ることのないことのないよう、本稿がひとりでも多くの指導者、コーチの目にとまることを願っています。

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